コロナ枠2期 広島県応募団体の公開

■応募団体の公開(広島県)

中国5県コロナ対応緊急支援助成(第2期)の公募にあたり、広島県では以下の4団体からの申請を受け付けました。(受付順に掲載/2021年4月23日公開)

 

NPO法人環境保全創生委員会(広島県広島市)

広島南コア・フードバンク事業

今回、申請に当たっては、20年間にわたる社会福祉事業のノウハウと上記事業経験等を活かしフードバンクを開設しようとするものです。具体的には、提供ビル1階部分に、次の設備を設置し、フードバンクとして運用します。
・3Dフリーザー、急速冷凍庫、冷蔵庫、サツマイモ、玄米等保管庫の設置
・大型焼き芋機(最大能力、サツマイモ200g/本×500~700本/日)の設置

大型焼き芋機は、災害時や新型コロナウイルス感染症陽性患者宿泊療養者の副食用として大量に供給することができます。また、本事業においては土地、建物の無償貸与と、本助成を受けることにより、最新食品保管設備を導入し、経済的弱者、高齢者、子供たちに完全栄養食「焼き芋」を迅速に提供することも可能となります。そして、広島南全域をカバーする“ハブ的機能”を有したフードバンクを設置しようとするものです。
なお、自己完結による長期継続運営の観点からランニングコストは極力抑制するため、人件費は地元のボランティアバンクの活用、NPO会員の増員等により、自立運営を目指しています。

 

社会福祉法人正仁会(広島県広島市)

公益事業としてのフードバンク事業のハード整備並びに生活困窮者や学生、こども食堂などへの食品提供の継続・拡大事業

現在以上に、多くの食料を保管し、より多くの生活困窮者に食料を分配するため
①大型冷蔵庫及び冷凍庫の購入・入替等
・現行の冷蔵庫及び冷凍庫の撤去・搬出を行い、それに伴う必要な建築工事を行う。
・大型冷蔵庫及び冷凍庫の搬入・設置を行い、それに伴う必要な修復建築工事を行う。

②大型倉庫の新設
・法人の職員用駐車場に大型倉庫を設置し、常温保管可能な提供食料品と現行倉庫の収納品を新倉庫に移動する。なお、新倉庫は、使用が容易な棚付きとする。
・現行倉庫に温度・湿度管理可能なエアコンを設置し、低温度を確保し食料品を収納する。米専用の保管庫を設置する。
・夏場の遮熱目的に、天井や壁には断熱仕様(メーカーオプション仕様)の新倉庫を設置する。
・床に、食料品移動中のリスク軽減(食料品を床に落としたなど)のためタイルカーペットを敷く。

③食料品等の搬送用トラックの購入

 

③NPO法人フードバンク福山(広島県福山市)

コロナ禍で生活困窮になった方への緊急食糧支援活動

目的は、生活困窮者への食品無償提供による緊急生活支援です。
解決したい課題は、コロナ禍により生活困窮者が増えています。車両を購入することで、より多くの人(前年より30人増、8団体増)に継続して支援物資を届ける事です。
組織基盤強化にも努め、ボランティアさんが安心して活躍できる環境づくり、基盤整備、寄付者及び地域社会への情報発信(信頼度向上と透明性向上を目的)をしていきます。

 

NPO法人西城町観光協会(広島県庄原市)

移動販売を基軸とした「地域の絆」構築によるまちづくり事業

①移動販売事業
当該地域の顧客の多くが所謂、「買い物難民(定義:食料品を購入できる店舗まで直線距離で500m以上あり、かつ自動車の利用が出来ない人)」に該当しており、現在、地域内事業者である「西城町産業振興開発㈱」が平成22年度より移動販売車を運営しており、約90名の地域住民が利用している。少子高齢化が進行により、加齢で足腰が弱くなった人、自動車の免許を返納した住民も多く、地域の課題として優先度の高い事項である。過疎による人口減少はあれど、移動販売での「一人当たりの単価」は平均1,931円とここ数年は微増傾向にあり、以前地域の需要は高いと考えている。

②フードバンク事業
地元農家やAコープ、社会福祉協議会と連携し、規格外の農作物や寄付された食料品を当会に集め、困窮世帯等に品質に問題のない商品を安価に提供できる仕組みを構築する。地元農家にとっても本来値段のつかない規格外品が少しでも収入となり、廃棄に要する経費削減にも繋がる。また、当会の移動販売事業や共食事業と連携することで、事業間のシナジーによる効率化・収益性の向上を図る。

③供食事業
フードバンク等で仕入れた食材等を使用し高齢者へ向けた定期的な食事会を開催する。「コロナ禍」で外出する機会も減り、地域の繋がりが希薄になってきている。当会が見守りも兼ねたコミュニティづくりを行い、住民の地域に対する満足度を高めていく。移動を委託する交通会社や会場となる当会事務局にはコロナ対策を行うなど高齢者が安心して参加できる体制を構築する。

 

選定に向けて

中国5県休眠預金等活用コンソーシアムでは、応募いただいた団体へのヒアリングを実施し、申請書類およびヒアリング内容をとりまとめ、外部有識者からなる審査委員会へ提出いたします。
審査委員会では申請書類の確認が中心となる事前審査と審査会の2段階で申請案件の審査を行い、各案件の審査結果を中国5県休眠預金等活用コンソーシアム運営委員会に報告いたします。
審査委員会からの報告を踏まえ、運営委員会が内定団体を決定いたします。(2021年5月下旬頃決定予定)