2020通常枠 鳥取県追加公募応募団体の公開

■応募団体の公開(鳥取県追加公募)

中国5県休眠預金等活用事業2020鳥取県追加公募の公募にあたり、鳥取県では以下の3団体からの申請を受け付けました。(受付順に掲載/2022年2月25日公開)

 

NPO法人ハーモニィカレッジ(鳥取県八頭町)

事業名:牧場フリースクールまなび~馬

<牧場フリースクール まなび~馬>
「牧場フリースクール まなび~馬」は、小学生を主な対象とした当法人の事業の一つである。
鳥取県における不登校対策において、すべての子どもが健全に成長し、自己実現できる支援となること、また公民とわず連携できる仕組みを構築し、社会がかけがえのない人材を余すところなく育成できることを目的に本事業を実施している。
以下の3点を主な役割としている。
①フリースクール
・学校に行かない選択をした子どもたちの安全基地。
・友だちをつくる場 ・個別学習支援
・プロジェクトやフィールドワークを通して多様な学びを提供
②つながる=つなげる
・教育機関との連携 (学校、発達支援センターほか)
・医療との連携 (とっとの杜ほか)
・福祉との連携 (放課後デイサービスほか)
・保護者をつなぐ (茶話会、交流会、学習会、講演会)
※不登校児の支援のみに着眼する他の機関やフリースクールに対して、本事業では特に見逃されがちな「保護者」の抱える「苦痛」と向き合い、生の声を聴きながら保護者の安心できる場所の提供、他機関の情報の提供をするなどして、保護者自身が孤独にならない活動に力を入れている。
③ オルタナティブ教育
・100年を生き抜く底力を育む
・体験学習、個人の興味・理解度に合わせた教育スタイル、かつ学習指導要綱に添った学習実施を目指す

 

ピアサポート『つむぎ』(鳥取県北栄町)

事業名:生きづらさを抱える子どもや若者、またその家族が安心できる居場所づくり

不登校やひきこもり、発達障害など、困難を抱える子どもやその家族を支える為の活動。詳細は以下の通り。

1.孤立させない仕組みつくり
・当事者として、同じ立場で話が出来る場所の確保。(ピアサポート)
・外出できなくても相談できる仕組み作り。(アウトリーチ)
・誰でも気軽に出入り出来る場所の確保。
2.学びの保証と支援
・不登校となってからでは遅い。予防的支援の提案や研修会の開催。
・一人一人の学びの保証や、得意な力を伸ばす支援の提案や情報収集。
3.居場所の確保
・困った時にいつでも行ける場所。
・災害時、集団が苦手な人の避難所として活用できる場所。
4.ピアサポート
・当事者や家族の立場で意見を聞いたり、相談したりできる場の継続。(定例会の開催)
5.人材育成
・不登校や発達障害で困っている子どもや家族をサポートできる人材の育成。
6.相談支援、連携
・既存の相談期間に繋がるまでに気軽に相談できる場所。(つなぐ支援)
・困っている人に必要な情報を提供する。
7.理解・啓発
・地域(鳥取県内)の理解者をたくさん作る。サポーター作り。
・全国にも発信し、新しい情報を得て活動を充実させる。

 

③NPO法人発達障がい児親の会CHERRY(鳥取県米子市)

事業名:“メンタ−”がいるカフェづくり〜発達に障がいがある子とその親を支援する

発達障害児をそだてる保護者にとって、もっとも不足しているのは「情報」です。
身体に不自由を持つ方だけでなく、お子さまの発達の段階で凸凹があったり他の同年代のお子さまができる事がなかなかできなかったりといった、発達障害について少しづつ理解が広がってきました。保育園や小学校では加配の職員をつけてもらえたり、医療機関で専門的な知見をきいたり、具体的な処方箋について教えてもらえる事も少なくありません。
その一方、毎日の生活でどう対応してあげたらいいのか、具体的にどう支援すべきかわからない事がたくさんありすぎます。一つには、障害という特性上、俗にいう“ママ友”など身近な人に相談しにくいといった、メンタル面でのハードルがあり、またもう一つには、たとえば医療機関などの専門家だと、予約から受診までの一連の流れが煩雑であったり、専門家だからがゆえの、説明が難しいと感じるハードルがあったりするからです。
ただでさえ、子育ての初期段階は誰もが知識や経験がなく不安な中で毎日をすごしているものですが、発達障害を持つ子を育てる保護者はその度合がより強くなる。将来に対して途方にくれる人も少なくありません。
目指すべき姿として、障害児の子育てについて、「いつでも・気軽に・安心して」相談できる場が暮しの中にある事です。専門家から指導されたり、医師から処方や診断を下されるより、晩ご飯の最中にかんしゃくをおこされたらどう対処したらいいか。いや、具体的なアドバイスがもらえなくても「うん。そういうのって、悩むよね。私もそうだった」と、共感してもらえる場があるだけで、どれほど気持が楽になるか。
そこで、私たちは米子市内に子育て期の女性や男性が訪れやすいカフェを作ることにしました。まだよちよちの子が来ても大丈夫なように、畳のある部屋で座ってくつろぐ事ができる作りです。そして、そのカフェには「ペアレントメンター」と呼ばれる、発達に障害がある子をそだてた先輩ママ・パパがいつもいて、気軽に話ができる。そんな活動を行っていきます。

 

選定に向けて

中国5県休眠預金等活用コンソーシアムでは、応募いただいた団体へのヒアリングを実施し、申請書類およびヒアリング内容をとりまとめ、外部有識者からなる審査委員会へ提出いたします。
審査委員会では申請書類の確認が中心となる事前審査と審査会の2段階で申請案件の審査を行い、各案件の審査結果を中国5県休眠預金等活用コンソーシアム運営委員会に報告いたします。
審査委員会からの報告を踏まえ、運営委員会が内定団体を決定いたします。(2022年3月頃決定予定)